*OITA HOW TO THINK PROGRAMとは*
2021年度は「旅する学校」、2022年度は「問いを立てる学校」として開講したスクールプログラムで、最終年度の2023年は「漕ぎ出す学校」と出世魚のように名前を変えながら展開します。大分県には 18 の市町村があり、それぞれに独立して異なる魅力を放っています。本プログラムは、各地域で独自の文脈を育むプレーヤー同士が集う学び場です。個性豊かな地域を旅するように巡り、出会った人々と語り合います。目指すのは、先入観を解きほぐし、答えがない対話の中で新たな問いが立ち上がる瞬間。先行き見えぬ大海原に漕ぎ出すための、柔らかい価値観と楽しい対話のあり方を養う場です。
*2023年度受講生募集中*
本プログラムでは、大分県内で活動している以下のような方々にご参加いただきたいと考えています。プログラムとのスムーズなマッチングを図るべくオンラインでの面談も行っておりますので、少しでも気になった方は、お気軽にお申込みください。
・大分県内で活動している主に20〜40代のNEXTチャレンジャー
・商業、まちづくり分野で活動している方
・活動を展開する糸口を掴みたい方
・現在のフィールド以外でのつながりから新たな視野を得たいと考えている方
*3つのテーマを学ぶ*
キーワードは「当たり前をほぐす」ことです。今いるフィールドが息苦しく感じたり、思いと結果がうまく結びつかなかったり、社会や公共の動きに距離を感じていたりする方には特におすすめします。講師が問いかけるのはあくまで「そもそも論」。受講生は問いかけに応じ、ディスカッションや宿題を通じて学びを深めます。
- テーマ1|どんなフィールドでも、楽しさへ向かう
講師:出縄泰子さん(フードアーティスト)・松本恵里さん(フードコミュニケーター)
国内外で食材と料理に携わり、食事を楽しむ場を作り続ける2人から、「フィールド」をキーワードにあれこれ掘り出します。自分のフィールドはどこ?フィールドとどのような距離感で付き合っている?などの抽象的な問いかけから、フィールド=土地という当たり前をほぐす対話の場を目指します。自分が安心して力を発揮できるフィールドはどこなのか。足元をつくり直して力強く漕ぎ出すための問いを見つけます。 - テーマ2|いま、自分ができることに飛び込む
講師:勝股淳さん(プランニングディレクター)
Web・コンテンツ制作や写真家として活動しながら、拠点のある神奈川県平塚市松風町のローカルメディアの運営、ワークショップの実施やコミュニティマネージャー的に場づくりを行うなど幅広く携わる方とワークショップを設計し、自分の意志と活動のズレを点検します。なぜこの活動をしているのか?自分の興味は?自分の色は?ひとりで向き合おうとするとしんどい作業。無理なく楽しく、自分を見つめ直す時間をつくります。 - テーマ3|“語れない”社会問題との接点を見つめる
講師:瀬尾夏美さん(アーティスト)
東日本大震災から 10 年以上に渡り、東北にあって災害のつめあとを記録し、映像や絵画、文章などさまざまな表現方法で記録を世に伝え続けるアーティスト。どのように土地や人と出会ったか?見聞きしたものを世に伝えようと思ったきっかけは何か?何気ない日常の自分と、傍から見れば社会的な活動にも見えるアーティストとしての自分にギャップはあるのか?いつの間にか作ってしまっている自分や周りの人達の「世界」と、一歩外に出たところにある「社会」との関わりを見直しながら、何を信じて遊び、学び、働くのかを一度解体して語り直す場をつくります。