*OITA HOW TO THINK PROGRAMとは*
昨年度、「旅する学校おおいた」としてスタートしたスクールプログラムです。今年度は「問いを立てる学校おおいた」、来年度は「漕ぎ出す学校おおいた」と出世魚のように名前を変えながら展開します。大分県には18の市町村があり、地域ごとに異なる魅力と出会えます。また、各地域に、独自の文脈を育む様々な分野のプレーヤーが活躍しています。本プログラムは、個性豊かな地域を学校として、旅をするように各地域を巡ります。旅先では、出会った人々と語り合いながら学び、自分なりの問いを携えます。そうして漕ぎ出す受講生が、広い視野と自由な企画力を養う場を目指しています。
*2022年度受講生募集中*
本校では、大分県内で活動している以下のような方々にご参加いただきたいと考えています。プログラムとのスムーズなマッチングを図るべくオンラインでの面談も行っておりますので、少しでも気になった方は、お気軽にお申込みください。
・⼤分県内で活動している20〜40代で、商業、まちづくり分野に含まれるNEXTチャレンジャー
・地域での商業やまちづくりの現場で、活動の⾏く先に悩み、なんとか展開したい⽅
・活動地域以外でのつながりを求め、新たな視野を得たいと考えている⽅
*3つのテーマを学ぶカリキュラム*
キーワードは「当たり前」をほぐすこと。自らが活動しているフィールド、自らの活動、一歩先の社会という3つの視座から学びます。講師はそれぞれ、まちの翻訳とプランニング、コミュニティマネジメント、ソーシャルデザインをバックグラウンドに「そもそも論」を問いかけます。受講生は問いかけに応じ、宿題やディスカッションを通じて学びを深めていきます。
- テーマ1|足元に広がるフィールドを見つめ、塗り替える
講師:三好 剛平(三声舎 代表)
はじめ広く、新鮮だった視点も、気がつけばたくさんの「当たり前」であふれていきます。
会場は、工業で栄えてきたまちを、新世代の視点で塗り替えようとする津久見市。
講師は、生まれ育った福岡をどこよりも最適なフィールドに塗り替えて企画を打つ三好剛平さん。
迷いの先にたどり着いた”正論”とは?地元や移住先、活動拠点を、新たな視点で発見します。
*ポイント*
いつものまちに帰って、あなたは何を見聞きし、誰と、どのようにして語り、どう企画に起こしますか? - テーマ2|活動を振り返り、行く先を想い直す
講師:行武 亜沙美(株式会社ワークキャリア 取締役社長)
ひとりでは、問い直すのが難しいそもそも論。
新たな取り組みの始まりでは、問いかけ合える仲間になかなか出会えないことも。
会場は、雄大な自然に囲まれたまちに、新世代が集まり、コミュニティを紡ごうとする豊後大野市。
講師は、フリーランスやパラレルキャリアの人々が集まるコワーキングコミュニティを運営する行武亜沙美さん。フリーランス養成の知見も踏まえながら、「第二の実家」でたくさんの活動の岐路を見守ってきた立場から、私たちの”そもそも”を問いかけます。
*ポイント*
そもそも、今の活動はどうやって始まりましたか。一方、今この瞬間は、どこへ向かおうと思っていますか。明日やろうとしていることは、あなたの一歩ですか? - テーマ3|安全圏の一歩先に出て、社会に手をかける
講師:田中 美咲(SOLIT株式会社 代表取締役)
目の前のことが、ふと社会に繋がる瞬間に出会ったことはありませんか。
社会について考えている余裕なんてない。そう考えたことはありませんか。
会場は、県内随一の温泉街である日田市天瀬町。水害からの復興に取り組む最中で、移住者と地元出身者の新たな関わりが地域商業の枠を飛び出そうとしています。
講師は、障害があっても、体型に悩んでいても、誰もが着たい服を着ることができるファッションブランド「SOLIT」などの活動で「オールインクルーシブな経済圏」を目指す田中美咲さん。ソーシャルデザインの話題を介して、本当はすぐそこにある社会について問いかけます。
*ポイント*
目の前の問題や悩みを、地域から出て、社会との関わりで語り直すことはできますか?視野はどこまで広げて、射程距離はどこまで遠く描けますか?